MBAを取りに行くというと、経営者になるの?起業するの?と多くの人から言われます。
もちろんカリキュラムの中には、資金調達の方法やリーダーシップ論みたいな経営者になる為の心構えみたいなものを教えてくれる(考える)授業はたくさんあります。
しかし、すべてがすべてそういう人たち向けではありません。
国内MBAの多くの学校が管理職向けという立ち位置で運営しているところが多くなっています。
経営者や起業家だけに絞ってしまうと、特色は出せますが多くの人が対象になることはありません。そうすると運営していくだけでも大変になりますし、競合する学校が少しでもあれば運営する体力のある学校しか生き残ることが出来ません。
その為、管理職向けと謳うことによって、対象を何十倍もの人に増やすことが出来ます。もちろん、ただ単に経営が楽になるから対象を増やしているだけではなく、今後の企業競争の中で、経営感覚を持っている管理職やリーダーがいる方が、組織が安定するということが挙げられます。
では、リーダーや管理職にとってほしい授業とはどんなものなのか。
①管理会計や財務会計などの数字の面で強くなれる授業
経理部などに所属していれば、普段から接することのある会計分野の授業ですが、営業出身の管理職や現場出身の管理職にはなじみがあまりないかもしれません。立場上、部下から上がってきた資料を見ることはあるかもしれませんが、必要最低限の部分しか見れていないようでは、せっかく作っている資料を活かしきれていません。
その為、このような授業を取ることによって、自分たちはどのような経営スタイルで行っているのか。どのような数値の変化に気を付けていれば異常値と正常値を判断することが出来るのか。
そういう部分がわかってくると、根性論だけで動かない組織が出来てくると思います。
②法律系の授業
MBAのカリキュラムの中には法学系の授業を受けることが出来る学校が少なくありません。
起業したり経営者として会社を運営していくうえで、法律を知っていることは損にはならないので、カリキュラムに組まれています。
管理職としても、最低限の労働関係の法律や会社法などは知っておいて損はありません。
ネットで簡単に情報を集められる時代だからこそ、自分たちが新人だったと気に許されていたことが、許されない社会になっています。法律は知らなかったでは済まされません。
会社を守るだけではなく、自分が加害者にならないためにも正しい法律の知識を付けることは必要なことなのです。
他にも素敵な授業はたくさんありますが、今回は2点の紹介で終わりたいと思います。
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