17:30から始まった両社共同記者会見を見て概要を抜粋しました。
【第一部】
まず、Yahoo社長から挨拶があり、台風15号の被災者へお見舞いの言葉があり丁寧な入り方になっていると思いました。
資本業務提携では37%の前澤社長保有株と一般保有株を合わせて50.1%を取得することを目指していくということです。おおよそ4000億円程度の買収規模になるということになる。
また、新しく立ち上げるペイペイモールとZOZOTOWN双方の送客を行うことでEC事業で補完し合うということ。両社合わせて2兆円を超える取扱いになっていき、シナジー効果で取扱高を爆造させて行く。
過去には一休(トラベルサービス)とヤフートラベルのシナジー効果で成長してきた過去がある為、今回の提携でも同じ効果を見込むことが出来る。国内ECナンバーワンが射程圏内に入ってくることが出来る。2020年代前半にECナンバーワンになることが悲願であったが手に届きつつある。
Yahooとして広告事業だけではなくEC事業でも立派な柱にしていく考えがあり、それを実現できるようになると考えている。
両社とも20年以上創業から経っており、新しい成長ステージにあるので、お互いの創業理念を合わせて、自分たちにしかできない提携を行って行きたいと考えている。
ZOZOとYahooのEコマースの発展を見守って頂きたい。
次に前澤前社長から挨拶。
今回のTOBをもって取締及び代表取締役を辞任する運びになった。
澤田新社長の紹介をしていく。
49歳の新社長横浜生まれ横浜育ちの社長です。入社から11年経ち、ZOZOTOWNの事業責任者を歴任してきて、全容を深いところまで把握している。社内でも若手から古参まで幅広く信頼されている。
続いて澤田新社長の話
CEOとCFOとCOOに関しては横滑り及び留任となる。社外取締役に関しても留任となる。TOBが成立すればYahooから2名の社外取締役を追加になる。
元々はスタートトゥデイのコンサルタントとして会社との接点をスタートして、そののちにZOZO社に入社して完全に会社とかかわりを持つことになる。
信条としては、リアリスト・ニュートラルをモットーとしている。前澤社長と真逆だと思う。前澤は既成概念を壊して進んでいく経営者でした。その結果としてZOZOと言う会社があるのは事実。会社は大きくなった。業界や社会への影響度が大きくなったので、これからは安定感が重要になってくると認識している。その上でパートナーとしてYahooがベストだと判断した。
スタートトゥデイから数えて21年目となり、会社としても大人となっていかなければいけない。ZOZOがつまらない会社になってしまうと思われるかもしれない。そんな心配は無用で、つまらない大人になるつもりは毛頭ない。ある程度非常識や非合理にトライしないと成長しない。現場でそのような状況を目の当たりにしてきた。経営者として財産になった。前澤がいなくなることは大変なインパクトになるが、既存の社員と一丸となって成長を続ける。
【第二部】
前澤前社長からのコメントからスタート
資本業務提携では両社とも多いな賛同がの元決定された。21年間代表取締役として社長業をしてきて最後の最後に大きな決断が出来たことがよかった。今後の発展を心から祈っている。
新経営陣に代わるZOZOについて、今まではトップダウンで行ってきた節はある。好きなことをやっていて突っ走ったら社長になっていて多くの株主に応援されるようになってきた。これからの成長のために、ファッション好きだけではなくあらゆるお客様を見据えていかなければならない中で、Yahooとパートナーになることは補完し合える「結婚」の様な提携になる。
私の経営手法は感性を野性的に経営に活かせないかとやっていて、失敗も成功もしてきた。澤田新社長は真逆のロジカルなデータやテストを基づく経営戦略や手法をやっていけるのではないでしょうか。チームワーク総合力が今後問われてくるんではないでしょうか。
宇宙への思いは常になる。月の渡航だけではなくその次もある。その準備やトレーニングに時間を割くことがある都合で辞任する。その次は新しい事業を作りたい。まだ未定ながら0から挑戦したいと思っている。
音楽CD通販事業から利用しているお客様には心より感謝申し上げる。
今後は時価総額1兆円を更新してくれるのではないかと期待している。(ここで涙を見せる場面も)
社内では辞任について全く公表しておらず騒然となったが21年間支えてもらいありがとうございました。
提携のきっかけを作ってくれた社長としてスペシャルゲスト(ソフトバンク孫正義社長)を呼んでいた。
孫社長からは、ぷらべーとな話を中心に終始和やかな話題で、笑いを誘っていた。二人の仲がとても良くわかる一面であった。
以上で、会見は終了となりました。